質問:
なんでもかんでも「公務執行妨害」で逮捕しているような感じがしますが、とても使い勝手の良い罪名なのでしょうか?しかしその一方、軽微な犯罪であるのに大量に逮捕者を出す、恐ろし罪ではないのでしょうか。
むやみに逮捕するのはどうかと思います。
ところで、殴る以外でも公務執行妨害で逮捕できるのですか?
その前に暴行罪で捕まえないのはなぜですか?
答え:
暴行罪で捕まえても、被害者が公務員で「職務の執行にあたり」の条件を満たしていれば、警察は「公務執行妨害罪」(刑法95条)をつけたがります。

私自身、暴行罪(刑法208条)で現行犯逮捕したことがあるのですが(僕は警察職員ではありませんが、現行犯人の場合は常人逮捕できるのです)、所轄の警察署で調書を作成するさい、警察のほうが「公務執行妨害罪」を加えてきました(公務中であったので)。
それは、「公務執行妨害罪」のほうが罪が重いからです(今は改正されていますが、当時は公妨が懲役2年、暴行は1年でした)。
そのほうが、警察にとっては都合がいいのでしょうね。

現在は、刑法が改正され、それぞれ3年と2年に引き上げられていますが、公務執行妨害罪が暴行罪に比して重いことには変わりなく、「公務員が職務を執行するに当たり」の条件を満たす暴行は、「公務執行妨害罪」として逮捕されるのです。


【刑法参照条文】

第95条 公務員が職務を執行するに当たり、これに対して暴行又は脅迫を加えた者は、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。

第208条 暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
他は答える:
そうですね。警察の都合に合わせて、公務執行妨害で逮捕するのは容易だと思います。

確か、検問の際トラックの荷物を投げ捨てただけでも成立を認めた判例がありますので、暴行・傷害の構成要件にくらべて、かなり適用範囲は広いです。実質的に無限定といってもいいでしょう。殴るとか、有形力の行使だけではなく、指示に従わない、反抗的な態度を取った、というだけで成立する可能性があります。

だから、警察官には絶対に逆らってはいけませんよ。「任意同行だったら任意で行かなくてもいいんだろう」なんてカバチをたれると、後でえらい目に遭います。
他は答える:
少しややこしい話しですが、公務執行妨害罪と暴行罪の犯人の行う行為はどちらも「暴行」なのですが、両者の「暴行」の概念は少し異なります。

暴行罪の保護法益(刑法によって守られる利益)は人の身体の安全なので、暴行罪の「暴行」は人の身体に危険が及ぶような行為に限定されます(人の身体に対する不法な有形力の行使などと言います)。

これに対し公務執行妨害罪の保護法益は公務の円滑なので、たとえ身体に危険が無くても、公務の円滑が害される程度の暴行であれば「暴行」にあたりえます。

ですから、腕をつかまれ、それを軽く払っただけの場合、暴行罪は成立しにくいのですが、公務執行妨害罪は成立する可能性が十分ありえます。

以上から、>殴る以外でも・・・できるのですか?→できます。

>その前に・・・なぜですか?→公務執行妨害罪が成立しやすいからです。

>大量に逮捕者を出す・・・罪ではないのでしょうか。→そうかもしれません。ですから無罪判決も日本にしては多いほうです。

ウェブサイトのユーザーによる情報ポスト、JPQA.comのない保証の正しさ.

  • 知人の甥が就職するにあたり、就職する為に保証人を頼...
  • 領収書の書き方を教えてください。初めて書くので書...
  • 無期懲役と終身刑の違いは何ですか?どちらの方が罪...
  • 敷金トラブルで小額訴訟をします。説得材料として資...
  • 今、鑑別所に居る親友がもしかしたら少年院に入るかも...
  • インターネットで銀行振り込み決済を選んだのですが・...