質問:
相続があったのですが、お墓の件でもめています。相続人が10人ほどいてお墓を壊して永代供養にしたい人、お金がかかるのでそのまま放っておけば良いという人、お墓の面倒をみるという人など様々で意見がまとまりません。多数決で永代供養に決まったらやはり永代供養の費用は払わないと駄目ですか?
答え:
お墓は、他の財産とは別に承継することになっています。

前の承継者の指定、慣習、相続人間の協議、家裁の指定によって決まる承継者が、お墓を承継します。
お墓をどうするのかはその人が決めることです。
他は答える:
お墓(祭祀)に関する権利は、多数決で決めるものではありません。
「祖先の祭祀を主宰すべき者」に独断で決める権利があります。

被相続人の「祭祀主催者」の指定が無く、慣習が不明で決められないときは、家庭裁判所に審判(家事審判法9条1項乙類6号審判)を申立てて決めてもらうというのが、民法の定めた「決まり」です。


相続人の話し合いで「祭祀主催者」を決める事は、「可」とする判決例(東京地裁S62.4.22)と、「被相続人がそうして決めろという指定をしない限り不可」という審判例(広島高裁H12.8.25)の両方が存在します。

もっとも、「祭祀主催者」指定の審判は、乙類審判事件なので、家庭裁判所の調停で「祭祀主催者」を決める事は可能です。(家事審判法11条)


<民法>
(祭祀に関する権利の承継)
第897条
(第1項)系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前条の規定にかかわらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。
ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する。
(第2項)前項本文の場合において慣習が明らかでないときは、同項の権利を承継すべき者は、家庭裁判所が定める。

<家事審判法>
第9条
(第1項)家庭裁判所は、次に掲げる事項について審判を行う。
甲類
1〜39.〔省略〕
乙類
1〜5.〔省略〕
6.民法第769条第2項(同法第749条、第751条第2項、第771条、第808条第2項及び第817条において準用する場合を含む。)又は第897条第2項の規定による同条第1項の権利の承継者の指定
6の2〜10.〔省略〕

第11条
家庭裁判所は、何時でも、職権で第9条第1項乙類に規定する審判事件を調停に付することができる。

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