質問:
父が亡くなったため、父名義のアパートを、母が相続することになりました。母は年金生活者であるため、税金の面で優遇されるということでそうなったのです。ところが、このアパートには残債が残っており、融資を受けている銀行からは、母のほかに保証人?なるものを立てるよう言われています。その保証人?に当方がなったわけです。ご相談したいのは、このアパートのその後の相続のことです。この銀行に対する保証人というのは、法的に、例えば第二相続人的な立場なのか、それともただ単に銀行に対してのみの立場なのか、ということです。当方には兄がおり、兄は実家を相続しました。母が亡くなったあとは当方が相続することで兄とは合意を得ていますが、口約束にすぎず、母が亡くなったあとの遺産相続で、揉めないようにしておきたいのです。よろしくお願いします。
答え:
(1)保証契約の当事者は、銀行(債権者)とあなた(保証債務の債務者)です。
あなたは、保証加入したとしても、その事で母の「所有者」及び「金銭消費貸借契約の債務者 兼 担保提供者」の地位を承継する地位を取得する訳ではありません。
保証契約は、金銭消費貸借契約に附従する(金消契約に従属し、金消契約を補完する)別個独立の債務なのです。

(2)万一、あなたが保証債務を履行した場合、当然母に対して求償する(返してもらう・民法459条)事が出来ます。
返して貰わない内に母が亡くなれば、返してもらうべきお金は、負の遺産としてあなたと兄に半分ずつ相続され、兄から半分を返して貰えますが、その事とこの物件の相続による帰属とは、全く関係の無い事柄です。

(3)慎重を期すなら、母に「その物件は、あなたに相続させる」旨の遺言をしておいてもらえば、遺言による相続分(902条)及び遺産分割方法の指定(908条)として、その物件を手中に出来ます。
但し、その事で兄の遺留分(1028条)に食い込む事になった場合には、兄は遺留分減殺請求権(1031条)を行使する事により、侵害部分を自動的に取り返せるので、その分の持分ないし見合いのお金(1041条)を差し上げる事になります。
勿論、その場合に兄に対する保証求償債権があれば、その範囲で相殺する事は可能です。

(4)一方、残債はあなたと兄が半分ずつ相続する事になります。
『債務者が死亡し、相続人が数人ある場合に、被相続人の金銭債務その他の可分債務は、法律上当然分割され、各共同相続人がその相続分に応じてこれを承継するものと解すべきである』(最高裁S34.6.19)

銀行の了解を得て兄の相続した分の債務を「免責的債務引受」する事により、侵害した遺留分と相殺する事も出来ます。

(5)尚、相続開始前にした遺産分割協議は、互いに異存がなければやり直す必要はありませんが、兄から異議が出れば有効な協議とは認められません。(下記)
補足の質問:
ご丁寧な回答ありがとうございました。法律オンチの私でも、おっしゃられていることがわかりました。この質問・回答は役に立ちましたか?
答え:
保証人になったことで相続の権利が貴方のものになったということではないです。別の問題です。赤の他人でも保証人にはなれます。
他は答える:
銀行の残債に対して、
連帯保証人になっただけで、
相続には何の関係もありません。

揉めたくないならば、
お母さんに遺言状を作成してもらいましょう。

それでも揉めるなら、
後はドロドロの世界に突入です。
他は答える:
保証人になった = 債務返済義務を負う人になっただけです。
よって相続権には一切関係ありません。

>母が亡くなったあとの遺産相続で、揉めないようにしておきたいのです。

方法は色々あります。
兄に誓約書を書いて貰う。
遺言書(公正証書)を今の段階で用意する。
あなた、若しくは管理会社を作り、母と永久使用権契約をする。
あなたが管理会社を設立し、母には動産を出資という形で法人資産にする。

後の2つが色々と便利ですよ。

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